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  • gouishimi

どれを使えばいいかわからない方へ。靴磨きのクリームの種類をわかりやすく比較・解説します!



前回までの記事で、靴磨きの基本・応用となる技術を紹介しました。

第3回となる今回は、靴磨きの必須アイテムであるクリームについて解説します。

「いろいろな種類があってどれを使えばいいかわからない……」

靴磨きを始める人の多くが行き当たる疑問にお答えします。

(写真の靴はクリームで仕上げています。ワックスをかけなくても自然な光沢が得られます)

【目次】


1.靴磨きクリームの役割は?

2.代表的なクリームの種類は?

3.乳化性クリームについて

4.油性クリームについて

5. デリケートクリームについて


6.おすすめのクリームと使用方法は?

7.おすすめのクリームの塗り方は?


8.店頭での靴磨きと商品販売のご案内

9.最後に



1.靴磨きクリームの役割は? 靴磨きにおけるクリームの役割は、革の「保湿」「ツヤ出し」「補色」です。

第一回でも紹介した通り、靴の汚れを落とした後にクリームを塗る作業が、靴の保革にあたって欠かせない工程です。


「保湿」「ツヤ出し」「補色」のうちどれかに偏ると靴にダメージを与える危険性もあるため、クリームの種類を選ぶ際には気を付けましょう。



2.代表的なクリームの種類は?


〇乳化性クリーム

〇油性クリーム

〇デリケートクリーム



~その他、必要な道具~

〇ワックス

〇豚毛ブラシ

〇乾拭き用の布





3.乳化性クリームについて


有機溶剤・油脂・蝋分で構成されており、靴に柔軟性と十分なツヤを出すことができます。

クリームの種類の中では最も浸透性も高いものに該当します。

色付きものであれば、補色し、色抜けをある程度防ぐことも可能です。


当店のオリジナルクリームも乳化性です。水分比率が60%以上もあるため、クリーム自体がヨーグルトのような柔らかさがあります。

デリケートクリームと乳化性クリームの間のクリームと表現するのが正しいかもしれません。

さらに、蝋分が表面に膜をはる特殊な処方になっているので、油性クリームのような強いツヤ感も出すことができます。


一般的な乳化性クリームは、水分比率が当店のオリジナルクリームよりも低く、油性クリームと同じくらいの固さの製品がほとんどです。




4.油性クリームについて


水分が入っていない、油脂を主としたクリームです。


特性としては、革を柔らかくすることは出来ない反面、ツヤを簡単に出すことができます。


ただし、クリーム自体に水分がないため、2週間ほど経過するとワックスを靴全面に塗って時間経過したような状態になり、定期的なケア(特にクリーナーの工程)を行なわないと革の硬化やひび割れの一因になります。


一般的な市販の乳化性クリームに比べてツヤは出しやすくなりますが、上記の理由から靴へのダメージには注意が必要です。




5. デリケートクリームについて


デリケートクリームは、水分が多く蝋分が含まれないのが特徴です。

塗りこむと革を柔らかくできますが、主な成分が水分の為、揮発するスピードが速いです。


そのため乳化性や油性クリームで蓋をする併用が主流です。数カ月の1回のスペシャルケアとしてお勧めしております。




6.おすすめのクリームと使用方法は?


ここまで靴磨きのクリームの種類を紹介してきました。


では、どの種類をどのように使うのが最も効果的なのでしょうか?



当店のおすすめは、乳化性クリームで水分比率の高いものを、ワックスと組み合わせて使う方法です。


前述の通り、水分比率の高い乳化性クリームであれば、保湿とツヤ出しの両方において高い効果を上げることができます。


第1回でも解説しましたが、クリームを塗った後にはブラッシングでクリームを靴全体にのばす必要があります。


この時、柔らかいブラシを使うと綺麗に浸透せず、クリームが均一にのびないため、固くてコシのある豚毛ブラシを使用するようにしましょう。


最後にコットン生地の布で乾拭きをすることで、靴磨きは完成です。



しっかり念入りに保湿したいというときは、デリケートクリームを入れたうえで乳化性クリームを塗り、ブラッシングしてからワックスがけをすると良いでしょう。


このようなケアを2週間に1度を目途に行うことで、革に柔軟性を与え、保湿・ツヤ出しにもより高い効果が期待できます。



7.おすすめのクリームの塗り方


布で塗るのか? ブラシで塗るのか? 指で塗りこむのか?


迷われたことはありませんか?



布やブラシで塗布する場合のメリットは、色の付いたクリームを使用しても、指が汚れないことが挙げられます。

デメリットとしては、クリームの量が調整しにくいということが挙げられます。


また、靴(革)だけでなく、布やブラシにもクリームが吸収されるため、上記の使用量の調整が難しい他に、クリームが本来の実力(柔軟性や艶)を発揮できない可能性があります。


実は、ほとんどのプロが指で塗り広げる方法を実践する理由がここにあります。


塗るクリームの量を厳密に調整できるかどうか、指の感触で革が保湿されているか確認しながら作業を進められるかは、お手入れの仕上がりにも大きく影響します。


指が汚れてしまうという難点はありますが、ぜひ試していただきたい手法です。



8.店頭での靴磨きと商品販売のご案内


TWTGでは、店頭で職人による靴磨きを実施しています。

プロの靴磨きをご要望の場合は、ぜひ店頭までお越しください。


また、当ブログで紹介した靴磨きの道具セットも本サイト上で取り扱っております。

ご入用の商品がございましたら、こちらもぜひご利用ください。



9.最後に

今回は靴磨きのクリームについて、乳化性と油性の特徴を比べながら解説しました。


「クリームの種類はどれを使えばいいか?」という疑問は、靴磨きを始める方の多くが最初に行き当たるものです。逆にいえば、自分に合ったクリームを見つけられれば大きな前進ともいえます。


この記事を参考に、ぜひクリームにもこだわってみてはいかがでしょうか?

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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