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初心者にもわかりやすい応用編!革靴の鏡面磨きの手順・必要なセットについて解説します!

更新日:10月29日



前回、初めての方にもわかりやすいTWTGの靴磨きの手順をご紹介しました。


その続きとして、今回はさらに靴を美しく仕上げる「鏡面磨き」を解説します。

鏡面磨きとはその名の通り、靴のつま先・かかとなどを鏡のように光り輝かせる仕上げ方です。


初心者の方にも簡単な応用編ですので、ぜひお気軽にトライしてみてくださいね。


【目次】


1.「鏡面磨き」とは?

2.鏡面磨きの道具セット一覧(使用順)


3.鏡面磨きの手順

4.STEP 1 シューツリーが入っているのを確認する

5.STEP 2 ワックスを塗る

6.STEP 3 ネル生地の布で磨く

7.STEP 4 山羊毛ブラシでブラッシング

8.STEP 5 ネル生地の布で水拭き


9.店頭での靴磨きと商品販売のご案内

10.最後に


1.「鏡面磨き」とは? 「鏡面磨き」は前回ご紹介した基本的な磨き方の後に行うケアです。


その名の通り、革靴のつま先やかかとを鏡のように美しく光り輝かせる磨き方を指します。

靴の側面に芯材が入っているなら、同様に側面も鏡面磨きが可能です。

その場合は、つま先・側面・かかとを繋げるように磨いていきます。


どうして芯材の入っているところだけなのかというと、鏡面磨きではおもにワックスを使うのですが、芯材のない屈曲した(シワのできやすい)部分にワックスの膜を作ると割れてしまうから、という理由があります。



2.鏡面磨きの道具セット一覧(使用順)



① シューツリー

「靴のハンガー」と呼ばれており、靴の中に入れることでシワを伸ばすことができます。



② ワックス

TWTGでは、SaphirというメーカーのNoirシリーズを使用しています。

あえて乾燥させたワックスを使用する方も多いのですが、ワックスを乾燥させると鏡面を長持ちさせる(柔らかい状態を保つ)有機溶剤や油分が揮発し、蝋分比率が高くなってしまいます。

これによって艶は出やすくなるものの持続性が低くなり(WAXが短期間で硬化する)、ひび割れも起こりやすくなるので注意が必要です。



③ ネル生地の布(コットン生地)

TWTGでは綿のネル生地を使用しています。

市販の商品を自分でカットしてもいいのですが、毛羽立ち過ぎたり、埃が出たりすることが多いので、専門店のものをお使いいただくのが上達の近道かもしれません。



④ 山羊毛ブラシ

安価な機械植えの商品は毛抜けが多いので、購入の際は注意しましょう。



⑤ ハンドラップ

水を適量出すのに便利なプッシュ式の液体用容器です。




3.鏡面磨きの手順


鏡面磨きの手順は以下の通りです。


STEP 1 シューツリーが入っているのを確認する

STEP 2 ワックスを塗る

STEP 3 ネル生地の布で磨く

STEP 4 山羊毛ブラシでブラッシング

STEP 5 ネル生地の布で水拭き


以上の工程によって、靴をさらに美しく仕上げる鏡面磨きが完成します。

それでは次に、それぞれの工程を詳しく解説していきます。




4.STEP 1 シューツリーが入っているのを確認する


靴を磨くときにシワにならないよう、あらかじめ靴にシューツリーを入れておきましょう。

なお前述の通り、鏡面磨きは前回ご紹介した基礎編の続きです。


そのため基礎編の「馬毛ブラシでブラッシング」の際にすでにシューツリーを入れている方は、そのまま入れた状態で鏡面磨きをスタートしていただければOKです。




5.STEP 2 ワックスを塗る


固形ワックスを指に少量とって、つま先やかかとなどの磨きたい部位に塗り伸ばしていきます。

何度も少量ずつ塗り広げていきましょう。この作業によって、その部位にワックスのベース(下地)を作っていきます。




6.STEP 3 ネル生地の布で磨く


ワックスを塗り広げて作ったベースを、次はネル生地の布で磨いていきます。

まずは布を、人差し指と中指をまとめて包むように巻き付けます。巻き付ける際にはシワが一本も入らないように気を付けましょう。



指先部分の起毛しているところは、水で濡らすことで完全に毛を寝かせたフラットな状態にすることができます。濡らす際にはハンドラップを使うのが便利です。



水でフラットにした布の指先部分に、ワックスを少量つけて靴を磨きます。その際には、先ほど塗り伸ばしたワックスのベースをこねるように磨いていきます。

つま先・側面は側面下から1センチほど、ぐるっと靴を囲むように。その後かかとも磨いていきます。



このとき重要なのは、「円」の動きと「縦」の動きです。

「円」を描くように磨くことで、ワックスを均一に伸ばすことができます。

こうして伸ばしたものを、さらに「縦」に磨いて伸ばすことで研ぎ澄ましていきます。


ここまでの工程によって、磨いた部位はつやつやに光る「鏡面」と呼ばれる状態になります。



7.STEP 4 山羊毛ブラシでブラッシング


ワックスをしっかりと伸ばして「鏡面」になったら、山羊毛ブラシでブラッシングを行います。

山羊毛ブラシに少量の水分をつけてなじませ、ワックスを広げるようにしてブラッシングしていきます。


このブラッシングによって、ワックスに含まれる油分や蝋分が靴全体にうつり、全体がしっとりと濡れたような輝きになります。


さらにワックスを塗っているところと塗っていないところの境目がぼけて、より一体感のある美しい仕上がりにすることができます。



8.STEP 5 ネル生地の布で水拭き


さて、いよいよ鏡面磨きの仕上げです。


山羊毛ブラシのブラッシングをすると、光らせたいところもぼけてしまいます。

そのため、ブラッシングした箇所のうち、光らせたいところだけ布で水拭きをします。


ネル生地の布をもう一度、人差し指と中指を包むように巻き付け、ハンドラップで水を少量含ませます。水を含ませたら、光らせたい箇所を拭いていきましょう。



鏡面磨きの手順は以上です。


解説どおりに実践していただければ、つま先やかかとなどが文字通り鏡のように輝くのをご覧いただけるはずです。

前回の基礎を活かして、さらにご自身の靴を美しく仕上げてみてはいかがでしょうか。




9.店頭での靴磨きと商品販売のご案内


TWTGでは、店頭で職人による靴磨きを実施しています。

プロの靴磨きをご要望の場合は、ぜひ店頭までお越しください。

また、当ブログで紹介した靴磨きの道具セットも本サイト上で取り扱っております。

ご入用の商品がございましたら、こちらもぜひご利用ください。




10.最後に

いかがでしたでしょうか?

今回は前回の応用編として、初心者の方にも簡単な「鏡面磨き」の手順と道具を紹介させていただきました。

ご自分の靴がさらに美しく仕上がることで、使い心地も良くなるのを体感していただけると思います。ぜひご家庭でチャレンジしてみてくださいね。


今回も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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